フィンペシア(フィナステリド)を服用している方、もしくはこれからフィンペシアを試してみようと考えている方の中で、
『フィンペシアは副作用で肝機能障害が起こるかもしれない』
と心配されてる方がいるかもしれません。
この記事では実際に10年間フィンペシアの服用を続けている私が実体験に基づき、フィンペシアを服用すると肝機能障害が起こるのか?について、嘘偽りなく真実をお伝えしています。
「肝機能障害は怖い、実際に服用を続けている人からリアルな真実を知りたい!」
という方向けにしっかりとありのままの事実を書いていますので参考になると嬉しいです。
見たい情報にすぐ飛べるもくじ
フィンペシアの副作用で肝機能障害は起こるのか?10年服用を続けて問題なし
結論からお伝えすると、フィンペシアの服用で肝機能障害は起きませんでした。
私は既に10年間フィンペシアの服用を続けていますが、フィンペシアの副作用で肝機能に障害が起きていると感じたことは一度もありません。
薬物性肝機能障害だとこんな症状が現れます
ちなみに、もしも薬物服用によって肝機能障害が起こる場合は下記のような症状が現れます。
- 胆汁がうっ滞する
- 皮膚が黄色くなる黄疸(おうだん)
- 皮膚のかゆみ
- 発熱
- 全身の倦怠感
- 食欲不振
などです。
私は上記のいづれの症状も現れませんでした。
フィンペシアの副作用『肝機能障害』の発症率は不明
以下はフィンペシアの服用で考えられる副作用の発症率です。
副作用 | 発症率 |
勃起不全(ED) | 1.3% |
性欲減退 | 1.8% |
乳房が膨れる | 不明 |
抑うつ症状 | 1% |
肝機能障害 | 不明 |
上記は日本と米国すべての処方薬・市販薬の添付文書(毎日更新)を提供している『KEGG』と呼ばれるデータベース機関から得た信頼性の高い情報です。
KEGGに集められた「使用成績調査」に基づき、フィンペシアに含まれる『フィナステリド』を服用した際の副作用の発症率結果を示しています。
こちらを見てわかるように『肝機能障害』の発症率は「不明」となっています。
つまり、現在のところ、肝機能障害についての明らかな結果報告はないということになります。
健康診断の結果で証明
私はフィンペシア(フィナステリド)を24歳から服用し始めました。
現在35歳なので服用開始から11年が経つところです。
一応、服用当時は肝機能障害についてまったく気にならなかったわけではないので、念の為健康診断を受けてみた結果がこちらです↓
赤枠で囲んだ部分が肝機能の診断結果です。
ASTとALTについて
ASTとALTは、肝臓や心臓などの細胞に含まれる酵素です。
細胞に障害が起きるとこれらの酵素が血液中に流れ込みます。
基準値は0~40で、41以上になると異常と診断されます。
私はASTが25、ALTが26でまったく問題ありませんでした。
γ-GTPについて
肝臓や胆道に障害が起こると値が上昇します。アルコール性肝障害を見つける手がかりになります。
基準値は10~68で、9以下もしくは69以上になると異常と診断されます。
28歳の健診時は42となっていて少し高めですが、34歳の時には24にまで下がっています。
42の高めの数値(それでも基準値内)が出てしまったのは、28歳当時は付き合いや接待などでお酒の摂取量が多かった時期だったからですね。
昔に比べてお酒を飲む量も減ってきたので、数値も半分近く減っています。
ALPについて
ALPは肝臓、骨などに多く存在する酵素で、障害を受けると高くなります。
基準値は104~338で、103以下もしくは339以上になると異常と診断されます。
28歳の健診時は275で問題なし、34歳の検診結果は何故か空白になっています。
総合判定で問題なし
こちらは健康診断結果の総合判定の項目です。
過去に喫煙歴があるのでそのことに関する指導内容と、視力が悪いのでそのことに関する注意が書かれています。
これらを見てわかるように、肝機能障害については一言も書かれていません。つまり全く問題がなかったという結果になっています。
服用を11年続けていてこの結果です。
なぜ肝機能障害が危惧されているのか?
フィンペシアに含まれる有効成分『フィナステリド』を摂取することによって、肝機能障害が起こるかもしれないという報告が挙げられていますが、
しかし、これについては原因が『フィナステリド』なのかどうかという特定は難しく、信憑性がとても低いです。
なぜなら、肝臓は人間が口から摂取したものすべてに関わっていて、服用した薬以外の食べ物や飲み物すべてが肝臓に影響を及ぼすため、仮に副作用が起きたとしてもそれが『フィナステリド』の影響なのかを断定することができないからです。
肝機能障害の臨床結果報告でも、発症率は「不明」とされているので、元々の食生活、例えば暴飲暴食だったりアルコールの摂取などを原因として疑うほうが懸命かもしれません。
肝機能障害とアルコールの関係性
フィンペシアの服用を考えている方、もしくは既に服用を始めている方に気をつけていただきたいのがアルコールの同時摂取ですが、これだけは控えたほうが良いです。
お酒を摂取すると、そのほとんど(約90%)が肝臓で分解されて『アセトアルデヒド』と呼ばれる毒素に分解されます。
分解されたアセトアルデヒドは、体内に存在する酵素『ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2型)』の力で、無害な『酢酸』に分解されます。
一度で全てを無害化できるわけではなく、ある程度分解されて残った分は再び血液に流され、また肝臓に戻ってきて分解される。を繰り返します。
ここで大事なのが、アルコールを無害化するために頑張っている肝臓の働きです。
この時アルコールを分解するために肝臓は目まぐるしく働いているため、同時にフィンペシアを服用してしまうと効果が薄れてしまう可能性が考えられます。
さらに、アルコールを分解することによって発生する『アセトアルデヒド』は二日酔いや体調不良を引き起こし、それらのストレスから薄毛の原因となる『ジヒドロテストステロン(DHT)』を増加させる可能性が高いとされています。
お酒をよく飲む人は服用する時間を調整すること
このように、お酒と一緒にフィンペシアを服用することはお勧めできません。
なので、もし仕事でどうしてもお酒を飲まなければならない方や、お酒が好きでどうしても飲みたい!という方は、しっかりと時間をおいてアルコールが抜けたあとに服用することをおすすめします。
フィンペシア服用で肝機能障害が心配なら血液検査を受けよう
もし、フィンペシアの服用で肝機能障害が気になるのであれば、一度病院で血液検査を受けてみると良いでしょう。
内科に行けば血液検査で肝臓の健康状態を確認することができます。
血液検査の費用は保険適用で大体2,000円~3,000円ほどで高くはありません。
10年間服用を続けている私の診断結果からもわかるように、フィンペシアによる肝機能障害の可能性はほぼゼロに近いですが、ご自身でしっかりと検査をすることで得られる安心感もありますので、気になる方は一度診察を受けてみると良いでしょう。